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救急サイレンアニメ病院へ行こう!? 医療・トレーナー・運動指導の各種資格などについて

大沼きんJATI認定ATI ,日体協認定SP ,NISAQ認定インストラクター
※当サイトは2004年開設のオリジナルサイトです。

筋トレ・フィジカル > スポーツ医学 > 医療・トレーナー資格解説

怪我をした、なんか調子悪い、さてどこへ行く?

こんな時「そりゃ病院でしょ」「もちろん整骨院ですわ」「接骨院でやんす」「整体でんがな」「カイロでーす」「治療院」「○○療法」「パーソナルトレーナーの"先生"に相談」・・・・などなど各自、各家庭でいろいろ方針があると思いますがしかし待った! その決断、本当にそれでいいのか?! まずは怪我とは何ぞや、と言う所から理解し、そしてさまざまな医療施設や資格などについて色々学んでみよう。その上でもういちどベストな選択肢は何かを考えてみよう!

【目次】

  1. 怪我とは?
  2. 「整形外科と整骨院」「整骨院と接骨院」どう違う?
  3. 「○●トレーナー」・・・どこが違う?
  4. で、医者に行きますか?それとも・・・

1:怪我とは?

怪我は怪我だろう!いえいえ、怪我にも種類があるのです。それによって病院選びも変わって来るのです。特にスポーツ現場においては怪我のことを「傷害」と呼ぶ事があります。そしてその傷害には「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」の二つに分けて考えます。この二つは後の資格の解説にも関係してくるのでよく理解してください。ではそれぞれ解説しよう。

外傷

外傷とは、急性期の怪我、つまりたった今怪我しました!という場合の怪我を指します。たとえば擦り傷、打撲、挫傷、捻挫、肉離れ、つり、骨折などです。

障害

障害とは外傷のような急性期の怪我ではなく、腰が痛い、膝が痛い、肩が、首が、といった慢性的な怪我を障害と呼んでいます。ということは、以前の外傷が完治せず後々障害となって現れると言う事もあるわけです。一方原因がよくわからない痛みがある、というような場合は

障害の可能性もありますが腫瘍などの疾患の可能性

もあります。

つづいて怪我について理解が深まったところでいよいよ「医者か」「整骨院か」などなど、それぞれの資格についての解説です。

2:「整形外科と整骨院」「整骨院と接骨院」どう違う?

整形外科医・医師

整形外科とは厚生労働省所管する国家資格である医師免許を持つ者が整形外科を専門とする医師です。いわゆるお医者さん。

怪我・病気の診断・治療、手術、薬剤の処方

などができます。

スポーツ外来・スポーツドクター

日本では、スポーツドクター、あるいはスポーツ医という独立した専門医はありませんが、医師免許を所持し特に整形外科を専門にしている医師が、日本体育協会の講習を受けて「スポーツドクター」として文部科学省から公認資格認定を受けることはできます。ワタクシ大沼きんも日本体育協会の公認スポーツ指導者の認定を受けていますが、スポーツ"ドクター"が厚生労働省ではなく文部科学省というのはやはり変な感じはします。最近は日本でもスポーツ外来を置く病院も出てきましたがまだ多くはありません。

一言でいうと、医療系の資格としては"最強"なのが医師です。次は整骨院と接骨院について。

整骨院・接骨院

ワタクシの知り合いのお子さんが慢性の足首捻挫に悩まされていて、おまけにデタラメなテーピングをしているので保護者に「病院へは?」と聞いたら「整骨院の先生に靭帯が切れてるって言われまして・・・」というので「あのね、接骨院っていうのは」「整骨院です!」とかぶせるように整骨院と強調されたことがあります。では整骨院と接骨院。なにが違うのでしょうか。同じです。柔道整復師という厚生労働省が所管する国家資格の所持者が「接骨院」もしくは「整骨院」の屋号で開業しています。古くは「骨接ぎ」と呼ばれていました。なので「接骨医」「整骨医」という医師は存在しません。その柔道整復師にできることは

急性期の外傷の応急処置・治療(施術)

です。出てきましたね。前項で覚えた用語「急性期」「外傷」。簡単に言うと、骨折、打撲、挫傷、捻挫、擦り傷などのたった今怪我したよお・・・と言う場合の応急治療です。靭帯がどのような状態になっているかといった目に見えない内部の検査・診断はできません。なので重症と思われる場合は治療後、病院でレントゲンやMRIその他による検査が必要です。柔道整復師にも使用が認められている超音波画像診断装置はレントゲンでもMRIでもありませんし、柔道整復師による使用方法自体も法的な見解が明確ではありません。医師のように薬剤の処方もできないので、整骨院・接骨院で使われる湿布薬や塗り薬があるとすればそれはドラッグストアや通販で誰でも購入できるものです。

怪我の応急処置は何の資格がなくても誰でもできる。柔道整復師はそれらを営業行為として行う事ができ、各種医療保険も適用できる。

つまり柔道整復師は「応急手当・施術」の専門家です。同じく施術の国家資格には針灸師、按摩・マッサージ・指圧師などがあります。

カイロプラクティック・整体

カイロプラクティックとは、アメリカ発祥の骨格矯正施術療法で、アメリカではドクターに準ずる資格"カイロドクター"として認められているようですが詳しい事は存知ません。このカイロのことを日本では整体と呼ぶ場合もあるし、もっと広い、もしくは別の意味で整体と言っている場合もあるかもしれません。80年代にテレビなどで体を「ボキボキっ」とやるので有名になりました。カイロドクター、整体師、いずれも国家資格でも省庁の認定資格でもありませんが、最近は整体・カイロプラクティックの統合団体もできたようです。

ではさらにややこしい「○●トレーナー」「○●コーチ」などスポーツ関連の資格について。

3:「○●トレーナー」・・・どこが違う?

ひとことで「トレーナー」といってもいろいろあります。

理学療法士

主に病院や整形外科などで怪我や障害を持つ患者に対して、医師の診断・指示にもとづき日常生活に復帰を可能にするための機能回復訓練・運動指導・リハビリテーションなどを行う厚生労働省所管の国家資格です。通称PT。運動指導の専門家としては唯一の国家資格です。次に紹介するアスレチックトレーナーのようにスポーツチームに所属している方もいます。

アスレチックトレーナー

一般には誤解されがちですが、トレーナーとトレーニングコーチは違います。スポーツ現場において、トレーナーの役割と言うと主に

  • 選手の体調管理・ケア・リハビリ指導
  • 怪我の応急処置やテーピング

などがあります。アスレチックトレーナー、通称ATさんとは、それらを専門とする日本体育協会(略称は"日体協""体協""JASA"など)認定の資格の名称です。プロやノンプロなどのチームトレーナーはだいたいこのATの資格を持っています。柔道整復師・針灸師・按摩マッサージ師の方でさらにこのアスレチックトレーナーも所持している方もいます。トレーニングコーチ(ストレングスコーチ・フィジカルコーチ)兼任の場合ももちろんあります。ちなみに大沼きんが所有している「日本体育協会認定スポーツプログラマー(SP)」は、アスレチックトレーナーが医療寄りであるのに対してSPは運動指導寄り、ということができます。ちなみに厚生労働省認定(国家資格ではない)の「健康運動指導士」は、位置づけはスポーツプログラマーとほぼ同じかATとSPの中間くらいでしょうか。また、「アスレチックトレーナー」は資格名ですから、チームスタッフとしては「コンディショニングコーチ」と呼ばれる事もあります。

パーソナルトレーナー

「パーソナルトレーナー」という資格はありません。マンツーマンのトレーニング指導をスポーツクラブに専属、もしくは個人営業として行っている人たちの通称です。何の資格も持っていない人でもたった今から開業する事はできます。が、このパーソナルトレーナーも含めたトレーニング指導の専門家を想定した主な民間資格認定団体についても解説しておきます。

NSCA

アメリカに本拠を置く、おそらく最も歴史の長いトレーニング専門団体です。NSCA-CSCS、NSCA-CPTの資格があります。

日本トレーニング指導者協会

日本版NSCA、という言い方が適切かどうかはわかりませんが、日本国内のトレーニング専門団体で略称はJATI。認定資格にはトレーニング指導者(経験年数によってJATI-ATI→JATI-AATI→JATI-SATIとレベルアップすることができる)があります。大沼きんはJATI-ATIです。

トレーニング指導士

日本体育協会認定のトレーニング専門資格でしたが、スポーツプログラマーに一本化され現在は養成講習は行われていません。

では最後に「医者か整骨院か」「誰に何を相談するか」についてまとめてみましょう。

4:で、医者に行きますか?それとも・・・

「整骨院=骨接ぎ」です。

これはワタクシの推測ですが、整体が90年代以降ブームになり、それに対抗するために接骨院ではなく「整骨院」という名称を使うようになったのではないか?さらに2000年代に入って法改正され整骨院も急増しました。先に述べたように「接骨医」「整骨医」という医師は存在しません。若い人には「整骨院 = 骨接ぎ」ということがイメージできず整形外科と同じような所だと思っている人もいるようですが、筋曜日のみなさんはいかがでしょうか?ここまでの解説をお読みになって、さあ怪我がなおらない、よくわかんない痛みが・・・という場合どこへ行きましょうか?誰に相談しましょうか?

医者にも「××医者」が・・・!?

整骨院・接骨院が医者じゃないから絶対ダメだ、と言うつもりもありません。何の資格も持っていなくても優秀なパーソナルトレーナーや整体師さんもいると思います。逆にお医者さんにもどうかなって人も、もちろんいます。しかし腰痛にしろ肩や膝の不調にしろ、X脚・O脚といった変形性の障害にしろ、何らかの原因があります。病院の検査機器でなければ確認できないような原因があるかもしれません。先にも述べましたが原因がよくわからないような痛みがある、という場合は障害ではなく腫瘍など疾患の可能性もあるのです。それに気付かず何の資格も持たない自称パーソナルトレーナーの言うままに運動を続けて放置した結果、治るどころか慢性化、さらにはもっと重大な結果を招く可能性だって否定できません。ジュニア世代ならなおさらです。逆に検査機器でもわからなかった原因を推測できる施術師さんやアスレチックトレーナーもいると思います。

さあ、どこへ行くか、誰に相談するかは、あなた次第です(やりすぎ風)。

日本整形外科スポーツ医学会

海外における運動指導者と医療の関係

ヨーロッパのいくつかの国では運動指導が医師による処方の一つとして扱われている。1例としては

  1. 病気や怪我・体調が悪化
  2. →総合医によって次の3つのうちどこが適切が診断される
    • →専門医による診断
    • →薬局
    • →フィットネスプログラム

月刊NEXT117フィットネスプログラムの指導者も国家資格であり、フィットネスプログラムや薬で改善されなければ専門医によって再診断も受けられる。

(JATI EXPRESS Vol.56 P47 岩井智子)