よく健康関係の番組で、下腹部の腹筋運動として右のアニメような脚やひざを上げる運動を紹介してるのを見たことある方はいるでしょうか。断言します。レッグレイズとよばれるこのような脚上げ(足上げ)運動で腹筋、あるいは下腹部(腹筋下部)をきたえることはできません!
脚をあげる動作に使われる筋肉は、腹筋ではないからです。大腰筋(腸腰筋)のページで解説したように、骨盤・腰部と大腿をつなぐ筋肉である腸骨筋と腰筋という筋肉です(まとめて腸腰筋と言う)。これらの筋肉は脚を持ち上げる時に働く筋肉で、特にあおむけになって脚を上げるいわゆる「脚上げ腹筋」をすると特にこの大腰筋に強く負荷がかかります。上右の大腿直筋にも同様の働きがあります。しかしこの大腰筋は大腿と腰部を直接つないでいるため、「脚上げ腹筋」をすると腰にそうとうな負担がかかってしまうのです。
しかもこの「脚上げ腹筋」を10数回くらいしかできないとなると、初心者や普通の人にはかなりの高負荷トレーニングになってしまい、へたをすると腰をいためる原因となることがあります。
つまりもちろんこの運動でぽっこり下腹解消!などとはもってのほかです。脚をのばして腹筋をやってはダメと言われる理由もこれと同じです。もちろん腹筋下部(下腹部)を集中してきたえることもできません。
ただ腹筋をまったく使わないというわけではありません。上半身をささえるために腹筋は使われます。しかしそれは腕立て伏せやスクワットをする時も同様で、腹筋を主に強化しているわけではありません。腰を痛めるリスクを負うよりも、普通に腹筋をすればなんの問題もなく効率的に腹筋を強化できます。
さらにくわしい脚上げ腹筋の検証と大腰筋・腸腰筋のトレーニングはこちら
いかがでしたでしょうか?これが「脚上げ」の正体です。腰痛を直すために腹筋をきたえるとよいと言いながら足上げ腹筋を指導したりしてるテレビ番組や雑誌をみたらご注意ください。
では次は大腰筋とともによく耳にするようになった「ドローイン」という言葉ありますよね。なんでしょう、ドローインて?そのドローインで使う筋肉について学んでみましょう 。
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